コラム
2025.01.21更新
高すぎる工事費用を払わないために外壁塗装費用の相場を見極める

塗装工事を考えた時、どんな人でも一番気になるのは費用です。
塗装工事だけであれば、30坪(約119㎡)の家で60万〜100万円が費用目安となります。
(参照:くらしのマーケットマガジン)
しかし、なぜ60万〜100万円もの幅があるのでしょうか?
安い業者の場合、50万円前後のところもありますし、弊社の場合は60万円前後です。
この費用の差はどのようなところからくるのか、今回は解説いたします。
実は、塗装工事というのは安ければ良いというわけではありません。このブログでは、外壁塗装の相場の見方と合わせて、悪徳業者の見抜き方についても解説しますので、ご覧ください。
この記事を読めば、ご自分に合った業者を見つけられます。
目次
塗装工事の費用にはなぜ差があるのか
ここで、まず塗装業者の費用について3種類ご紹介します。
依頼される際に、見積もりを取ろうとしている業者がどれに当てはまるのか考えてみてください。
1.大手リフォーム会社
大手リフォーム会社や、ホームセンター・住宅メーカーなどのリフォーム部が行う塗装工事費用は、100万円を超えるところが多くあります。
メリットは、住宅メーカーのリフォーム部の場合、同じ住宅メーカーで家を建てている場合は純正の建材を使用することが可能です。また、大手はCMなどもしているので、知名度から安心できます。
ただし、基本的に工事自体は下請けへ振っているため、中間費用が発生し、そのため費用が割高になるのです。
また営業担当者に職人経験者がほとんどおらず、あくまでも工事を取り付けるまでの仕事なため、工事内容に詳しい人がいません。
そのため、いざ職人が現場へ入ったところで追加工事が発生し、費用がさらに上乗せされる場合もあります。
2.安価な工事費用の塗装業者
30坪の家で工事費用が50万円ほどの提示のため、安くお得に感じられます。しかし、理由なく安すぎる業者は、塗料を薄めて使用したり(薄めすぎると塗料の効果は発揮されません)、建材を安いものにしたり、本来であれば3回塗り行うところを、2回塗りにして作業を省く場合があるのです。
塗装工事は、安くて良い工事はありません。
職人の作業費、材料費などは値段を落とせばそれだけ品質が下がります。
基準とされる費用よりも安い場合は、注意が必要です。
お客様の中には「工事を見ていれば、手抜き工事がわかるのではないか」と思う方もいらっしゃると思います。
塗料を薄めて塗る…というと、多くのお客様は水彩絵の具を薄めた状態を想像するようです。
しかし実際は、過度に薄めた塗料と説明書通りの希釈率で薄めた塗料は、仕上がりの見え方に差はありません。
水彩絵の具のように、塗料の色味の濃度に差が出ないのです。
差が分かるのは、2年〜4年後です。
過度に薄めた塗料は、塗膜が弱いので雨や汚れを防げず、壁が汚れてきます。
塗料は通常10年から15年ほど効果が続くとされていますが、過度に薄めて塗った場合には数年で劣化するのです。
劣化した場合には、再度塗装工事を行う必要があり、結局は2倍の工事費用がかかります。
2〜3年ほど持てばよい場合には、安い工事費用でその場をしのぐことがメリットになりますが、ほとんどのお客様の場合は安すぎる業者に依頼する塗装工事にメリットはありません。
3.職人が経営する塗装業者
職人が経営する塗装業者の場合、大手リフォーム会社のような中間費用がかかりません。
弊社の場合は、営業を立てずに職人である私が、電話相談・現場調査・施工・アフターフォローまで行います。
工事は適正価格で行い、費用の上乗せなどは行いません。
また、数多くの現場を経験した私が現場調査を行いますので、状態を職人目線で確認し、外壁の特徴や破損箇所に合った工事の提案ができます。
弊社では、屋根上や見えにくい2階部分はドローンを使用するため、撮影可能な箇所であれば広範囲にわたっての調査が可能です。
ドローンを使った調査は、通常調査と比べ短時間で行えるため、近隣の方へもご迷惑をかける可能性が少なくなります。
さらに、あまり認知されていませんが、台風や自然災害によって破損した屋根や外壁は、火災保険を使い、工事ができる場合もあります。
そうしたプロならではの知識と経験でご提案ができるのも、職人が経営する塗装会社のメリットです。
塗装業者について、3種類ご紹介いたしました。
見積もり依頼をする際は、参考になさってください。
悪徳業者に騙されないために
上記では、いわゆる塗装業者の費用の差についてご紹介をしました。
ここでは上記の業者とは違う、だますことを目的とした訪販と呼ばれる悪徳業者についてお話しいたします。
訪販とは訪問販売の略です。
訪問販売は、ある日突然家に訪ねてきます。職人風の男がやってきて「近くの現場に来ていて、ふとお宅の屋根を見たら棟瓦がずれていたのが気になったのです」「今なら梯子もあるので、見てあげましょうか?」とセールストークで言いくるめて、屋根に登ろうとします。
屋根に上げてしまったら最後、何も異常がない場合でもわざと瓦を割って写真を撮り、工事を行うよう促し、最終的には法外な値段の工事を契約させるのです。
また、やまびこ商法というものもあり、1度目に「棟瓦がずれていますよ?」と言って職人風の人が訪ねて来て断ると、すこし間を空けて今度はスーツを着た、違う塗装会社の営業を名乗る人が来て「近くのお客様のところに営業へ来た帰りなのですが、棟瓦がずれていますよ」と言ってきます。
2度も言われると、家主は「違う塗装会社から2回も同じ指摘をされたのだから、本当かもしれない」と不安になり、工事を依頼してしまうのです。
訪販が訪ねて来た時は、屋根には上げずに、必ず断りましょう。
そして屋根上が気になるようであれば、信頼のおける業者に現地調査を頼むことをおすすめします。
創栄工務店であれば、屋根上に登らずドローンで撮影が可能です。
ありのままの屋根の姿をお客様も同時に見られますので、本当に棟瓦がずれているのかどうかお分かりいただけるでしょう。
訪問販売が来たら、屋根に上げないことが騙されないためのコツです。
まとめ
業者に依頼をする際は、多くのお客様が相見積もりを行い、価格と施工内容を比べると思います。
創栄工務店は相見積もり歓迎です。それくらい、弊社の見積りには自信があります。
見積りで大事なのは、施工内容と適正価格です。このバランスが崩れると、手抜き工事に繋がります。
見積書をもらった際は、ぜひ隅々まで読み込んでください。
そして施工内容や料金について分からない項目は、質問をしましょう。
工事を行う上で大事なのは、お客様が工事内容をきちんと把握することです。
塗料は何回塗るのか、塗料は何缶使うのか。さらに補修工事はどのような工事を行うのか。屋根の近くに電線がある場合は、電線防護管を取り付けるのか。
高すぎる工事費用を払わないためにも、必要な工事と必要ではない工事を理解しましょう。
創栄工務店では、お客様から質問があればどんな内容でもご説明いたします。
お客様が納得して工事を行っていただくために、親切丁寧な説明を心がけているからです。
工事が終わったら、それで終了ではありません。
弊社では、数か月後に家の状態を見るため、お客様の家へ伺います。
アフターケアもしてこそ、家を守る工事ができるからです。
これからもお客様とのコミュニケーションを大切にしながら、工事したいと思います。
このブログが、少しでもお客様の役に立てられれば幸いです。
悪徳業者に騙されることなく、ぜひ適正価格で工事を行ってください。